『全裸監督』ガチで面白いからNetflix契約者全員見た方がいいよ
Netflixが好きだ。
これまであまたの作品を観てきたが、Netflixの邦画作品であまりグッとくるものはなかった。
『セックスエジュケーション』『ストレンジャーシングス』『タコスのすべて』など、そのすべてが洋画作品である。
と、思ったら大好きな『テラスハウス』を忘れていた。あれ邦画やん。序論から台無しだ。
しかし基本的に一筆描きで書くと決めているので、こういうのもまた一興である。
そんなNetflixファンから圧倒的な評価を得ている作品がある。
そう、それが『全裸監督』。
主演が山田孝之という時点で、もう素晴らしいのに、満島真之介、玉山鉄二、リリーフランキー、ピエール瀧など、個性派俳優大集合。
そして、ヒロインには『1週間フレンズ』『賭ケグルイ』などに出演した、森田望智が抜擢。
豪華俳優陣で、描くのは80年代のAV業界黎明期を盛り上げた、AV監督西村とおるとAV女優黒木香のストーリーだ。
概要をざっと理解してもらうために、あらすじ的なのを貼っておこう。
バブル景気にわく1980年代の日本を舞台に、“アダルトビデオの帝王”と称された村西とおるを、本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)を原作[2]としながら、虚実交えて描いたドラマ作品[3]。制作期間に2年半をかけ、ストーリーとしてはアダルトビデオの誕生と警察との対立。村西の破天荒でエネルギッシュな生きざま、村西の人生を変えることとなる黒木香の立志を描く。
Netflixでは、ドラマの『イッキ見』を信条としているため、ドラマ作品は、基本的にシリーズ全話が一気に上がる。(テラスハウスは別)
最初は、僕も「まあ試しに見てみるか」くらいの感覚で1話だけ見てみた。しかも0時くらいに。
そしたら、まんまとNetflixマジックに引っかかってしまった。
「え、やっば続き見たすぎ」「え、ちょさすがに次見たい」
あれよあれよ言う間に、気づいたら朝になってしまっていた。5話くらいイッキ見したことになる。
作品を通しで見て思ったことは、ただのAV映画かと思っていたが、実はサクセスストーリー系の物語であるということだ。
こういうなんかエッチな作品は、総じてただのAVシーンがダラダラ続いたり、無駄に長かったりして、観てる途中で
「いや、これだったらもう逆にAV見るわ」
と思うことが大半である。(『アメリカンテラスハウス』っていうクソAV映画があるから男性諸君は是非見て欲しい)
こういった映画に欲しているのは、ただのエロさではなく、ストーリー的な面白さだ。いやエロさもいるけど。
そういう意味で、この『全裸監督』は全く意味を履き違えていない。
何が面白いのかマジでちゃんと分かっている。
見終えたあと、どっちかというと
『ウルフオブウォールストリート』に近い感じがした。
何も持っていない者が、王者に成り上がる。1番気持ちいいタイプのサクセスストーリーだ。
ワンピースとかドラゴンボール的な面白さであるとも言える。友情努力勝利的な。いやちょっと違うけど。
とにもかくにも、本質を見失ってない感じが、また推せるポイントであることは間違いない。
また、この作品では『女性の社会的な地位』についても着目すべき点が多い。
80年代といえばまだまだ日本では女性の社会地位はそこまで高くなかった時代。
今でこそ、明日花キララや、紗倉まななどのAV女優が普通にTV番組に出演しているが、当時はAV女優といえば、あまり表には出ない存在だった。
しかし、そんな中で、奇才村西とおるに惹かれ、世間に性に対して解放的になることを自身を通して主張した黒木香の女性としての生き様にも注目すべきだと思う。
ただ、残念なことに、本作品は、著書『全裸監督 西村とおる伝』を元に作成されており、著作権等の問題は、黒木さん側には確認を取っていないということが、先日SPA!の取材で明らかになった。
本人の了承等無いまま、作品が放映されているのは非常に残念なことだが、彼女は一体どう思っているのだろうか。今後の展開に注目したい。
「人間の性欲を売りたい」そんな男のアイデアから始まる快進撃を、この記事を読んだNetflix契約者全員に声を大にしておすすめしたい。
ではでは。